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71.パラサイト(トルコ)

1998年の夏。トルコのアナトリア高原、カッパドキアに私はいた。
カッパドキアとは「美しい馬の地」というペルシャ語から来ているそうだ。
このカッパドキアは奇岩がたくさんあり、ギョレメからは、ウチヒサル、ウフララ渓谷、カイマクル、デリンクユといった拠点を中心に景観と地下都市を観光する。とにかく観光にくる人が多い。
そもそもは、キリスト教徒が迫害から逃げ延びた場所として、岩窟教会などを作っている。そのため。フレスコ画(漆喰を塗り、渇ききらないうちに画をかくもの)などもある。当然、迫害から逃れるためにいろいろな仕掛けもある。ここでは、ワインのつくられた形跡まであったというから、どれだけ敬虔なのだか。

概要はこの辺までとして、パラサイトについて。

カッパドキアにはたくさんの旅行者がくる。
お金を使わないで安く、たくさんの場所を旅している人のうちには、意外と面白い話をきけることが多い。
今回は、人から聞いた話。印象に残っているので書く。

カッパドキアで「パラサイト!」と叫びながら、薬局を次々回っている日本人がいる。
そんな話を食事中にされた。
話はこうだ。
貧乏な旅をしていると、どうしてもパンやバター、肉が多くなり、野菜が取れない。
だから、グルジアを旅していた人が、かの地で生野菜を頼んだ。
その後、どういうわけだか、下痢が多い。他の人が寄生虫に悩まされたという話を聞かされた彼は、もしかしたら、寄生虫では?と思い、このカッパドキアで急いで寄生虫下しの薬を探しているというものだった。

日本でもあまり聞くことのない寄生虫、英語でなんというのだろうか?
「パラサイト」

この言葉を知った彼は必死になって薬を探したそうだ。
その後のことは知らない。でも、このパラサイト騒動はその後、海外で生野菜を食べる度に思い出す。
そして、寄生虫事件は、私は未だあったことがないが、どういうわけだか、友人は何人かあっている。
何の縁があったのかわからないが、目黒寄生虫館にも行った。旅行でこんなことを気にして旅するのは、アフリカ、南米くらいだが、アジアでも一応、ある。そして、実はヨーロッパにはかなりすごいダニもいる。
私が宿泊していた宿は以下の写真のところ、まだ営業しているんだろう。
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by mir2004jp | 2009-03-28 08:22 | Asia
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