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マッハ三部作

マッハ!
衝撃のムエタイアクションムービー。走り出したら止まらない。ジャッキーチェン?リー・リン・チェイ?若さだけじゃなく、この眼力。ただひたすら仏像の頭を取り戻すためにたくさんの人を殴るける。大切なのは人じゃない。信仰なのだ。

そんな映画です。坊さんは当然死にます。

トム・ヤム・クン
どこにトム・ヤム・クンが出てくる?そんなことはどうでもいい。私は象が食べたいのよ。
そんなことは許さない。僕が象を連れ帰る!
そして男は一人無謀にもたくさんの刺客たちをばったばったと倒していく。
弔いの肘鉄は少し骨のあるものでもいかが。

そんな映画です。ちなみに青い目の坊さん死にます。

7人のマッハ!!!!!
7人のタイのアスリートおよびエリートが麻薬組織に占拠された村で大暴れ。
相手を生かす?そんなことはありえない。相手は粉砕すべし。
平和に生きるためには、たくさんの犠牲が必要だ。
さぁ、7人以外はとにかく銃の犠牲になってくれ!

そんな映画です。ちなみにえらい坊さん死にます。

これらは基本的につながりはないです。
ただあるのは、かなり身勝手な筋書きと強引なストーリー展開。そして、それらが抜群に度外視できるスタントなしのアクション。

つっこみどころ満載のこれらの映画は間違いなく香港の現代アクション映画の美しさとは対極にあって気持ちがよいのです。いつのまにか、ワイアーアクションに走りすぎてしまった世界観は物足りなさを感じますが、この3部作ははっきり言ってありえないほど爽快なもの。
なんといっても、すごいのは、とにかく人が死ぬだとか、腕が飛ぶだとか、人が粉々に砕けるといったシーンは全く気にせず入れます。さすがタイ。死体をニュースで放送したり、タバコの箱の写真にすごい写真を貼り付けたりとなかなかネクロフィリアなお国柄がでています。

はっきり言って、救いはないです。これらの映画に。
あるのは、アクションと自己満足。

映画とはそういうものだ!
文句あるならかかってこい!
俺の肘鉄食らわしてやる!

そんな勢いです。

基本的に人の命などどうでもよく、大事なのは、いかに観ている人が驚くか、いかにタイの人々が平和を求めているかをたくさんの人の死と引き換えに訴えるのです。死ぬか生きるかとなったら殺すしかない。とてもよい映画です。
そして、敵は一撃で死ぬこともありますし、粉々になったりします。でも、主役たちはなかなか死なない。ただ、ゆかりのある人たちはきちんと死にます。よくできています。

少なくとも子供には見せられない映画です。

昔、リーサル・ウエボンという映画がありました。ダーティ・ハリーなる映画もありました。すごい数の銃弾を打ち込んでいたように記憶しています。
さて、このマッハ三部作では7人のマッハでとてつもない数の人が死んでいます。

やはり大切なのは、刺激なのでしょうか・・・

私としては、おかまちゃんなんかもでて酔拳のようなものが見れる映画で人が死なないものが観てみたいです。
by mir2004jp | 2007-04-01 19:34 | Film
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