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ダマスカス 古都です。そして、変わることなく

7年前に訪れてから21世紀を迎え、私も少しはダマスは変わったのではないかと思っていました。マルジェ広場の建設中の新しいモスクなどもあり、徐々に変わろうとしているのでしょう。物価も微妙に上がってきています。でも、大きな変化はないのです。
1ドル50シリポンあたり。今回は53シリポンでしたが、前回は51シリポンだったような。
ものの値段は、基本的に5の倍数です。楽です。数字がハムサ(5)、アシャラ(10)といったところを抑えればいいだけなのです。カウントは基本的にドイツ語がアラビア語の名残をとどめているため、覚え易いのです。要は10の位までは一の位の次に十の位を読むのです。ハムサワイシュリーンで25。ワがundなのです。
さて、スークです。いわゆる、市場ですね。トルコのイスタンブールにあるグラン・バザールほど大きくはないとのことですが、私はこちらが好きです。看板の135番をアンタキヤ門から入った場合は右に曲がるとホカホカ、ファラフェル屋(1つ10シリポン)があったり、Bakdashなるアイス屋(最後にクラッシュ・ピスタチオをトッピング)(1つ25シリポン)であったり、ウマイヤド・モスクの北を東に向かうとシリア人しかいないハンマーム(こみこみで250シリポン)があったり、ウマイヤドの裏には本当においしいシャワルマ屋(25シリポン)があったりします。簡単な料理に見えますが店によって味は異なるのです。近所のカフェでシーシャをしたりと楽しみました。
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シリア人の若者が言いました。
「どうして、アメリカはシリアを悪い国というのだろう?どこを見てそう思うのだろう。」
社会主義ということ、レバノンとの戦争、イスラエルとのゴラン高原関連がそうさせるのは間違いないのですが、アメリカの身勝手であると、多くの人は思うようです。シリアという国はおそらく中東という範疇においては、非常にぬるい国だと思います。たくさんの旅人の意見は、この国に言いがかりをつけないでほしいというものが、日本だけではなく見受けられるものでした。不思議な国です。
おじさんがアレッポで言いました。
「ノー、アメリカ。ノー、イスラエル。」
英語でした。
そして、多くの人々が言います。
「ウェルカム」、「ウェルカム、シリア」
からかうなどということがあまりないだけでなく、何かと助けようとする、イスラームらしい人々がここにはたくさんいました。
by mir2004jp | 2005-06-10 01:17 | Middle East
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