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133.孤独な旅のすすめ(西アフリカ)

私の日々はいつも孤独とともにあった。
孤独と向き合うことを繰り返し、孤独に強くなろうとした。
それが本当なのかを確認することができるのは、匿名性の中に埋没できる日本での生活なのか、それとも、誰も私を知らない地に降り立つことなのだろうか。
西アフリカに入る前、私を奮い立たせたものは、困ったときに逃げられないという現実を得たいという気持ちとそこを乗り越えたいという気持ちだった。その理由は、日本人の旅人にとって、西アフリカが圧倒的に旅がしにくいためだった。

1.フランス語が主流
2.インフラがひどい(フランスの植民地支配のせい)
3.情報がない(ガイドブックがひどい。日本にいたっては存在が古い「旅行人ノート」のみ)
4.旅行者が少ない(日本人はほとんどみない)
5.暴動や事件が多い
6.マラリア等の病気の情報が多い
7.賄賂が多い

悪い条件は挙げればきりがない。コンゴやザイールといったところほど、死への距離は近くないにしても決して楽な場所ではない。
そんな中、宿泊代もかなりかかるとい現実が控えている。
フランスの支配下にあったためなのか、どこもツインかダブルの部屋しかなかった。でも、こちとら一人身の旅行者。旅はしにくい。
移動についても、ブッシュタクシーという乗り合いタクシーが主流であり、乗り心地はすこぶる悪い。
こんなところになぜ行くのか?
ただ、旅行者としての意地でしかなかったように思う。みなが行けない場所に行ってみたい。そしてそこにある人々の生活や文化を体感してみたい。ただこれだけのことが私を突き動かしていたように思う。
食べ物は、ジョロフライスと茹ですぎたパスタのミートソース、チェブジェン(レッドライス)、ヤッサ(レモンシロップで炒めたたまねぎと肉のぶっかけご飯)、マッフェ(ピーナッツカレー)、リ・ソース(マギーソースかけご飯、ジョロフライスと同じようなもの)といったところが地域によってローテーション化される。日本でもマッフェを食べたことがあるが、現地より味が薄かった。他は、日本では未食。おいしかったのは、ヤッサ。他のは、誰でも作れそうな市販のソースをもとに作られたものだったように思う。食は意外と耐えられた。
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ぶっかけご飯(名前を覚えていない。)
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リ・ソース
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チェブ・ジェン
西アフリカはなにかとても興味深いものがあるかというとそういうものがあるわけではなかったのだが、ふと過去を振り返るのにはとてもよい場所だったように思う。
おかげで、旅行中の地図や物価をまとめるといったことや、日記の見直しができた。
不思議なもので、それから4年の歳月を経てもなお、あのころの日々を思い出す。
by mir2004jp | 2010-05-05 12:59 | Africa
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