海坂藩武士三部作

山田洋次監督の藤沢周平原作の三部作を先日見終わりました。
時代劇は好きなので「武士の一分」を見るのはどうしようものか悩みましたが、とうとう飛行機で見ることができたのでお金を払わず見れてよかったです。

ネタバレなし。

「たそがれ清兵衛」(TV放送にて)
真田広之、宮沢りえ、丹波哲郎、小林稔侍、大杉漣、吹越満、草村礼子といったすばらしい配役に恥じない映画でした。成敗される役の田中泯もまたよく、ストーリー自体、下級武士の悲哀、宮沢りえの抑えた演技が見ていてうなるものでした。

「隠し剣 鬼の爪」(ベルリン映画祭にて)
緒形拳、永瀬正敏、松たか子、吉岡秀隆、小澤征悦、田中邦衛、倍賞千恵子、田中泯、小林稔侍という配役。ストーリーを考えれば妥当。ただ、少し砕けすぎていたようにも思われた。ベルリン映画祭では客席では意外と笑いが起きていたが、字幕に方言やニュアンスが反映しなかったため、少し残念に思った記憶がある。作品は、面白いという意味ではこれが一番かもしれない。

「武士の一分」(飛行機にて)
緒方拳、坂東三津五郎、桃井かおり、木村拓哉、壇れいという配役。正直言って期待していなかった。そして、それは予想通りの範囲だった。脇役はこれだけ充実しているというのにも関わらず、結局、現代劇の演技に見えてしまう。木村拓哉という俳優は損をしているように思う。時代劇におけるすごみというのは現代劇にはない。木村拓哉の演技に時代劇はなく、彼は努力したのかもしれないが、荷が重かったように感じた。また壇れいも宮沢りえ、松たか子の系譜からすると演技自体、見劣りがする。

「武士の一分」<「隠し剣 鬼の爪」<「たそがれ清兵衛」

私の印象はこうです。これは主演俳優、主演女優の差であり、助演に関してはなんら遜色もなかったように思うからです。作品としては、テーマが違うので考慮にいれないことにしました。

もう山田洋次監督も、藤沢周平の作品で時代劇を作ることはないと思います。ただ作るとしたら、トレンドを生かした配役はしないで安心できる確かな配役でいってもらいたいものです。

ちなみに、私は無職で昼のんびりしていたときよく見ていたのが、「隠し目付参上」。
これはすごかった。時代劇ゴレンジャーなのです。メカもでてくるし、みなコスチュームに色がある。天下の三船敏郎、恐れ入りました。30年前の作品としっかり納得するものです。ただ、この作品何がすごいかって、江守徹、秋野暢子、沖雅也、大谷直子、竜雷太が出ている。最後、悪役を倒すシーンは間違いなくゴレンジャー。悪役倒しにやってきてオレンジ色の服を舞い上げるかい!とつっこみをしたくなるほど。さすが、テレビ東京、「逃亡者 おりん」よろしく視聴者のことをよく考えている。ちなみに、私は「逃亡者 おりん」を最近は見ていない。水戸黄門のように入浴シーンが必ずあるのならば、間違いなく見るのだが。基本は銀河鉄道999と同じでメーテルのお色気シーン同様、おじ様も鼻の下をのばしたいのです。あと2回で終わりです。たまに見ていたくらいですが、やはり娘と再会できるか気になります。スカパラのエンディングにのり闊歩するおりん、次回が最後の闊歩となるのか、意外と視聴率は伸びないのですが好きです。たまに見る殺陣も決してうまいとは言えないですが、応援したくなる。新しいタイプの時代劇。テレビ東京はいつも突っ走っていていいです。

また面白い時代劇、春からやらないものでしょうか。必殺仕事人もやるみたいですが、ジャニーズばかりとのことで少し構えてますが。期待できないだろうな。
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by mir2004jp | 2007-03-12 23:36 | Film
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