第一部しかまだ出ていない。
時は2026年、場所は、ニューヨークとサライェヴォを舞台にしている。
記憶のスペシャリストのナイク、アナーキーなアミール、天文学者のレイラの三人が軸になったバンド・デジネ。
スピード感はない。
一枚一枚のコマが続くことによってストーリーを作っているのだが、それらはまるで、美術館の中を回っているのではないかというほどに、含むものが多い。
エンキ・ビラル(Enki Bilal)はユーゴスラヴィアのベオグラード出身なだけあってちょうど、1993をこの作品の原点に設定している。
生まれた日から18日目の記憶からナイクは一日ずつ過去に記憶をさかのぼる。そして、同じ部屋にいた他の2人との再会を夢見、探しにでかける。
そんな中、オプスキュランティス・オーダーという組織に翻弄されながらストーリーは進む。
早く2部が読みたい。
ニコポルが12年かかったのだから、モンスターの眠りはとりあえず、あと5年ちょっとで完結か?