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エルサレム 聖墳墓教会、ここはゴルゴタの丘

ゴルゴタの丘、日本人にとってゴルゴ13の由来として名高い丘です。でも、キリスト教徒たちにおいては、イエスがなくなった場所として有名なのです。イエスが行ったことは、実に不思議なことばかり、殉教者たちもみな魔術師のようなことをしています。しかも、けっこう身勝手な独り善がりともいえる宗教観が後世になってから作られている観が否めない。敬虔な教徒もそうでない教徒もとりあえず信じる神は同じです。名もなき神です。ヤハウェ。でも、これはユダヤ教徒の神なのです。そして、その神を信じていたイエスもまたユダヤ教徒。キリスト教が成立してから、それをモチーフにしたとされるイスラームもまた同じ神に行き着く。世界は拡散の方向に向いているということなのでしょう。
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この写真ですが、イエスが油を塗られた場所ということのようです。信者には口付けをする方もいます。
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人がもぐっている場所が磔となった場所。それほど深くないです。友人はシェケル(イスラエルの通貨:昔と同じ)を見つけたそうですが、どなたかもっていかれたのでしょうか。
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その磔の場所にはこのようなイコンと装飾がされています。
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見にくいのですが、ここが実は、イエスの墓です。日本にも墓はあると聞きますが、イエスが存在しても日本になど来るはずもなく、相当なパラノイアなので、ここが妥当でしょう。それにしても、友人とこの教会で「すごい偶像崇拝だ。」、「果たしてイエスは存在したのか?」などと、とてもじゃないですが、危険なことを口走っていました。オーソドックス、カトリック、プロテスタントといった大きな振り分けでは、祈り方、ミサ、信仰の対象、建築様式など大きな違いがあるわけで、ユダヤの王として誕生したイエスはキリスト教における偶像崇拝の対象になっているという矛盾が非常に変なものに感じました。本人の意思とは全く異なる結末というのでしょうか。
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ちなみに、イエスの墓はこの中にあります。入り口に荷物をおいて入ります。ムスリムの女性も見学にきていました。
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ちなみに天井。光がまぶしかったです。
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これも天井。
信じることは存在、非存在にかかわらず、大きな力を生み出すものなのだと感じました。次の日には、ベツレヘムに向かいました。イエス生誕の地ですね。ちなみに、マリアがこの地を訪れた理由は人口調査だったとのこと。しかも、ナザレのヨセフの故郷。でも、宿無し。なんなんでしょう。疑問は解決できないものです。そもそも、疑問としていいのかという問題もありますので。
by mir2004jp | 2005-06-15 12:46 | Middle East
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