これは、多くの人に見てほしい映画です。
ここでは、指導者、保護者、そして、人としてとるべき行動の幾つかを確認することができます。 簡単な前提を書きます。 ルワンダという国がアフリカにあります。首都はキガリ。大多数のフツ族と少数のツチ族が住んでいて、ベルギーが植民地支配した際にはツチが優遇されました。フツ族かツチ族かは、ベルギーが個人の証明に記載させました。そして、独立を果たした後も、このわだかまりは残っていました。 1994年4月、フツ族の大統領が飛行機事故で暗殺されました。それがきっかけとなり、フツ族は『ゴキブリのツチを抹殺せよ』とラジオで号令をかけ3ヵ月間にわたるツチ族の抹殺を行いました。その人数は80万とも言われています。(現在でもギゴンゴロにある虐殺記念館には1000人以上もの遺体が展示されている。しかも、ここはツチ族が2万人以上住んでいたが、数人しか生き残ることはかなわなかった。) そして、映画の話。 このような中、一人のフツ族の男が1268人ものツチ族の人々を3ヵ月間守りぬき、国外へ逃すことに成功した。その男の名は、Paul Rusesabagina(ポール・ルセサバギナ)。ベルギー4つ 星ホテルのオーナー。ドイツでは紹介するにあたり、アフリカのシンドラーなどと見出しておりました。日本でも同じことをするのでしょう(できれば、アフリカの杉原千畝とか書いてほしいものですが。)。彼の妻はツチ族。彼は親族を守るために、軍人に賄賂を渡す、嘘をつく、コネを使う、恐喝するなど、その時、そのときにおいて最善の(それしかない選択肢であった)策をとります。そして、救うことができた彼は現在、ベルギーに住んでいます。 人を殺すということは、許しがたい暴挙だと多くの人は言います。私もそう思います。でも、でもなのです。殺す相手を同じ人間と思わない人たちにはそんな言葉はあてはまらないのかもしれないのです。 この映画では、残酷なシーンはそれほど出ていません。どちらかというと、大人しめに作った印象です。それは、多くの人が見て感じることができるためだと思います。 ビデオを映すシーンにおいて、マチェットで女性が殺されるシーンが出ます。遠くからで、そのアングルにおいて、人の反応は鈍るのだろうなと感じるものでした。 買い出しに出かけるシーンがあります。帰りに普段はそれほど悪い道ではなかったのに、ひどい起伏があります。降りてみると、それは道に転がる遺体というシーンは、霧の中であっただけに、軽減されています。 国外へ避難する際も、ひたすら待ち伏せされ狙われ続けるのです。国連がついているといっても、関係ないのです。世界中はルワンダのこのような事態を放置したため、事態は加速度的にツチ殲滅の様相を呈したのです。 明日が欲しいと思って簡単に得られるのは幸せなことです。 日本でもおそらく公開はされることになるでしょう。その頃には、私もキガリ、そして、キガンゴロにも行っているのでしょう。 最後に、アンゴラのルアンダ(こちらはLからはじまります。)でのマールブルクにおいても、どれほどの日本人は関心を持っているかわかりませんが、アフリカはそう遠くはないのです。アフリカからやってきたビール(エジプト起源)や、エイズだって、もう日本じゃ誰でも知っているものですから。 参考》 Hotel Rwanda "Hotel Rwanda" Portrays Hero Who Fought Genocide Paul Rusesabagina [ウガンダ・ルワンダ (1/3-7)]
by mir2004jp
| 2005-04-13 07:06
| Film
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